大阪環状線

大阪環状線はずっとベルでしたが、1999/5/10の近畿地方大ダイヤ改正にあわせ「大阪の八百八橋を流れる川」をイメージした曲に変わりました。4曲あって、

　・接近メロディー（2015年音色変更）
　・停車列車用 入線メロディー（2009年アレンジ変更→2015年音色変更）
　・通過列車用 入線メロディー（2015年音色変更）
　・発車メロディー（2003年廃止。この曲は以降使用無し）

となっています。それぞれが同じような楽器、テンポなのが特徴的です。接近メロディーはどの駅も1回で、その後に自動放送が流れます。 入線メロディーは上に書いたとおり停車用、通過用と2種類あり、ほとんどの駅で2回（これで1コーラス？）のようですが、 実際は駅によってまちまちです（新今宮、桜ノ宮などは到着直前まで流れる）。 発車メロディーは車掌扱いで、一回押せば最後まで流れるタイプですが、なかなか乗降が終わらないときはずっと押し続けたり、何度も押したりする方もいました。

導入は1999/5/6からで、「初期導入分」表のように導入されましたが、発車メロディーは2003/12/20頃から順次無くなり、22日には全ての駅でドア閉め放送のみとなりました。 背景としては、2001年のユニバーサルスタジオ開業後、通勤客の他に入園客をも捌かねばならず、輸送力増強が求められた為です。 それには大阪～ユニバーサルシティ間6駅を1分以上縮める必要があるとされ、運転曲線の見直しと停車時間5秒短縮がなされました。その実現のために結果として発車メロディーは廃止されました。 この発車メロディー廃止エピソードはその時点ではあまり話題にならなかったものの、2005/4/25のJR福知山線脱線事故後は「事故前のJR西日本という会社を象徴する出来事」の一つとして、幾度か報道で取り上げられました。

2002/7/27に接近、入線メロディーが大阪駅の他のホームにも導入されました。

2009/10/4の大阪環状・大和路・おおさか東線運行管理システムの導入に伴い自動放送が更新され、停車列車用入線メロディーの途中部と最後が詰められました。 無音部を発生させずに連続して音を鳴らそうという意図と思われますが、明らかにつぎはぎした感じで寸足らずな感じに思えます。 この際、大和路線（今宮、新今宮は元々導入済み）と、同年3/15に開業以来、別の音を使用していたおおさか東線にもこの大阪環状線メロディーが導入されました。

その後2013年に開始された「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、「大阪環状線らしさ」などをテーマに駅ごとに異なる発車メロディーを採用することになりました。 2014/3に西九条、森ノ宮、京橋へ先行導入された後、5月に大阪駅、その後2015/3/22（環状運転開始記念日）には全駅に導入しました。

同時期の2015/3/12（大和路線、おおさか東線は3/13）には、「入線警告音を幅広い周波数帯域を持つ音質に見直すことで、周囲の騒音の中でも聞きやすい音とし、列車入線時の注意喚起効果を高めます。」（プレスリリースより） として、接近、入線メロの音色が一斉に変更されました。停車列車用入線メロディーの寸足らずな感じは解消されています。

ゆめ咲線、大和路線ホームへの導入はありません。編曲は大阪にある音楽製作会社、株式会社ステップが担当しました。

ゆめ咲線内に発車放送はありません。