スイッチのいろいろ

発車ベルを鳴らすスイッチの形態分析。


スイッチとは?

ここで言う「スイッチ」とは発車メロディーをならすために車掌や駅員が押すスイッチ、駅員がマイクを使用するために押すボタンなどを指してます。その形態は様々です。

いくつか押した感想を簡単に書いていますが、これは私有の物や、パーツ店での見本を試し押ししたときの事を元に書いています。実際に使っていくとバネがバカになり、押した感触も変わってくるそうです。

なお、駅にあるスイッチをみだりに扱うと刑法234条の規定により3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されますのでご注意を。

メーカー

私が把握している範囲で以下の会社のスイッチを使用しています。


スイッチ紹介

Kasugaタイプ

一番使用されていて、そのタイプも多岐にわたります。


BSW215B

一番使われているカスガタイプのスイッチ中でも最も使われているタイプです。多くの場合は品番、メーカー名、仕様が書かれている部分には「発車ベル」というステッカーが貼られていて、その品番が分かるスイッチは多くありませんが、ON/OFFスイッチの形状が真四角なのはこれだけなのですぐに分かります。正式名称は「動力用押釦開閉器」

また、東京駅1・2番線車掌用や品川駅の一部スイッチは右のような感じで左のスイッチにカバーをかぶせたモノになっています。下にある銀色のシールのメーカー名をよく見ると「旭光通信システム」と書いてあって、型番も全く違いますが、これはOEMで導入して自社製品としてJRに販売しているからなのでしょう。似たような例としてたまにスイッチの横に「(株)旭電通」とステッカーが貼ってあることがあります。

BSW215

上のBSW215Bの元となった旧タイプで、今でも駅員用のマイクスイッチなどに使われています。これは、発車メロディーのスイッチに比べ使われる機会が少ないためであり、今後も減っていくと思われます。特徴は全体的に丸みを帯びたデザインで、クリック感も若干違います。

BSWT215

こちらはフード付き。川崎駅などはこれです。雨に強そうですが、よく押されるのですぐにフードが破けてはっきり言って意味がないです。実はBSW215も、BSW215B両方とも耐雨型で、頑丈なゴムパッキンによって内部を保護していますので、あまりフードが付いていても意味がないのですが、妙にフラットな感じのデザインなども含め、私自身結構好きです。ちなみに正式名所の前に「強力防雨型」と冠されています。

BS230B

京葉線地下区間のみで使用されているタイプ。BSW215Bより二回りサイズが小さく、耐雨機能は省略されています。これは雨に濡れる心配がほとんどないからだと思われます。(写真はKimさん提供)

WBST221ON

WBST221 ON

八高線電化区間や辰野、千葉駅総武緩行線ホーム、東京メトロの一部ではこのような一つボタンのスイッチが使用されています。黒いゴムの部分には「ON」と書かれています。たまに間違えて逆に設置され「NO」になっていることもあります。ちなみにこちらもカスガ製。「Kyokko」とあるのは、旭光通信が納入したからだと思われます。なおこの写真は東葉高速線内で撮影したモノです。
(写真はikeikeさん提供)

WBS312-15

WBS312-15

BSW215以前のモデル。指の形に合わせてへっこんでないので若干押しにくそうです。上野駅や横川駅などにまだ残っているとのこと(写真はKimさん提供)


Kannoタイプ

実は発車メロディーも作ってるカンノのスイッチ。
塩尻駅にNational製の物と一緒に使われているのを確認しました。一回押せば最後まで曲が流れます。茅野などにもあります。


Nationalタイプ

「♪」マークから分かる様にこれは呼び鈴用のスイッチです。きちんと「発車SW」とあるように発車ベルのスイッチなのですが、一回押すと曲は1コーラス流れます。徳島駅などには体育館の水銀灯スイッチによく使われるタイプ(右参照)があります。こちらも同社製。

Nationai製の二つボタンタイプもあって、JR東日本では富士見駅で確認しています。かつては首都圏でも使われていたと記憶しております。

WS3400WK

主に東京メトロで使われている白く丸い一つボタンのスイッチ。これは大きなDIY店でも入手できます。


光波タイプ

立川、国分寺、三鷹、青梅以北や日光線、高崎などで使用されているタイプ。特徴は赤と緑のランプがついていることにより、信号確認がスイッチで出来るという事です。従って赤が付いているときに曲を鳴らすことは出来ません。スイッチ自体は一つしかないのですが「ロック式」と「非ロック式」があるのが特徴で、ロック式は一度押してもう一度押さない限り曲が終了しないのに対し、非ロック式は一度押せば一通りの放送が流れておしまいという違いがあります。ちなみに見た目では分かりません(写真は特急ときさん提供)


ちなみに実際にJRで使用されている物は特注品で一部仕様が違いますが、見た目はほとんど変化ありません。テプラで「発車ベル」とシールを作るといいです(白テープで赤インクで24mm。文字は少し小さめにゴシックで印刷し、幅を2.5mmほど切るとよい)。


スマホ表示 | ツッコミを入れる/雑談 | フィードバック  更新日:2014/02/16
c1999-2024 Yukky. All rights reserved.  terms of Use.